町工場お役立ちブログ
これからの町工場は広報が大事!?具体的には何をするべき?
近年は、企業の規模にかかわらず、広報の重要性が問われています。
もちろん、町工場も例外ではありません。
「でも、うちは広報専任の社員を雇う余裕なんてないよ」
問題ありません。
広報が重要とはいっても、専任の広報担当を採用する必要はなく、「今いる従業員でできることから始める」という考え方が大切です。
この記事では、町工場が広報に力を入れるべき理由や、具体的に何から始めれば良いのかを解説します。
町工場が広報に力を入れるべき理由
町工場が広報に力を入れるべき理由は、大きく分けて2つあります。
それは「ビジネスチャンスを逃さないため」と「組織を強くするため」です。
ビジネスチャンスを逃さない
かつて製造業では、「良いものを作れば売れる」という考え方が浸透していました。
現代でも、そう考えている方は多くいます。
しかし、今はお付き合いのあるお客さんだけで仕事が回っていても、5年後、10年後も同じ状態が続く保証はどこにもありません。
自社よりも条件の良い会社に取引を持っていかれる可能性だってあるのです。
実際、現在は新しい取引先を探す方法がたくさんあります。
例えば、ある会社が加工の依頼を行おうと思ったとき、まずはインターネットで、依頼できる会社を検索するでしょう。
では、この場合、ホームページがある会社とない会社では、どちらに依頼が来ると思いますか?
もちろんホームページを持つ会社です。
逆にホームページがない会社は、“存在していないのと同じ”と言っても過言ではないのです。
このように、広報活動に力を入れていないと、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまう可能性があります。
訪れたチャンスをつかめるように、広報に力を入れて情報発信を行いましょう。
組織を強くする
組織を強くするという側面は、内部への影響と外部への影響に分けられます。
まず、内部への影響として挙げられるのは「従業員のモチベーションの向上」です。
広報活動の結果、会社がメディアで取り上げられる、SNSで注目されるようになると、従業員は会社に誇りを持つようになります。
そうすることで、従業員同士の連携が深まったり、仕事に前向きに取り組むようになったりします。
そのような従業員の姿は、社外の人にも伝わり、さらに会社の評判が良くなるという好循環が生まれるのです。
また、外部への影響については、「求人への応募者数の増加」につながります。
町工場では、求人を出しても応募が来ないということがよくありませんか?
その理由の1つは「中が見えないから」ということが考えられます。
そこで、広報活動を通して会社の中を見えるようにすることで、求職者側も安心して応募できるようになるのです。
例えば、TwitterやInstagramなどのSNSで楽しそうに働く従業員の方を発信すると効果的でしょう。
町工場が広報するなら何から始める?
「広報するべき理由はわかったけど、そもそも何をすれば良いの?」
広報は、自社の存在・価値を知ってもらうということが重要です。
それを踏まえて、これから広報を始める!というあなたに、3つの広報の手段をご紹介します。
SNSを始める
ここ数年、SNSで“企業公式アカウント”を作る企業が増えました。
自社のお知らせや告知などはもちろん、企業同士もしくはお客さんとのやりとりを楽しむコミュニケーションツールとしても活用している企業がたくさんあります。
基本的に無料で始められるので、広報を始めようと思ったら、まずはSNSのアカウントを作ってみるのがおすすめです。
企業用のアカウントは、TwitterかInstagramが運用しやすいでしょう。
ちなみに、先ほど少し触れましたが、SNSは求人にも大きな効果があります。
SNSで会社の日常や従業員の姿を発信すると、会社の中が見えるようになるため、求職者側の応募のハードルが下がるのです。
既にたくさんのフォロワーがいる企業のアカウントなどを参考にして運用していきましょう。
ホームページの内容を充実させる
今あるホームページが、なんとなく会社の紹介をしているような構成になっている場合は、少し見せ方を変えてみましょう。
先ほど挙げた例のように、ある会社が依頼先の会社を探している際に、仕事を頼もうと思われるためには、どのようなホームページであることが望ましいと思いますか。
例えば、
- こんな仕事ができます
- こんな技術を持っています
- こんな設備があります
と、依頼した後がイメージできるような内容を掲載していると、仕事につながりやすくなるでしょう。
このように、仕事を依頼する側の目線に立ってホームページの内容を充実させることも、「自社の価値を知ってもらう」という点で立派な広報活動になるのです。
プレスリリースを送る
プレスリリースとは、新聞社やTV局、雑誌などのメディアに自社の情報を送ることを指します。
「うちなんかがプレスリリース送っても良いのかな」
と思われるかもしれませんが、まったく問題ありません。
自社の新製品や独自の取り組みをプレスリリースとして送ってみましょう。
基本的に様式は決まっておらず、送り方もメディアによって異なります。
事前にメディアの担当者に問い合わせておくと、やりとりがスムーズに進むでしょう。
広報はとにかく“継続すること”が大切
広報活動の効果が実際に目に見えて出始めるには時間がかかります。
早くとも、半年ほどはこれといった反応がないと思っておいても良いぐらいです。
広報は種まきのようなものなので、とにかく継続し、徐々に認知度を高めていくという考えを持つことが大切です。
一度ホームページを作ったら終わり、SNSで少しの期間だけ投稿して終わり、となるのではなく、コツコツと自社の情報発信を続けていきましょう。