町工場お役立ちブログ

町工場で働く魅力とは?転職する前に知っておこう!

公開日/更新日:2023.03.15

「町工場」と聞くと、どんなところを想像するでしょうか。

あまり町工場を知らない人はテレビなどの印象で、人が少ない、大変そう、「3K(汚い、危険、キツイ)」といったイメージが浮かんだりするかもしれません。

ですが、実際はそんなところばかりではありません。

最近では、町工場も変わってきており、キレイでオシャレな会社も増えてきています。この記事では、転職活動を行う際に「町工場」が選択肢にあがってきたあなたに向けて、町工場で働く魅力や、働くうえで知っておきたいことなどをお伝えします!



町工場とは?どんな仕事がある?

厳密に言うと「町工場」としての定義はありませんが、従業員20名以下の製造業の会社は、“小規模企業者”と定義されており、町工場もそれと同じぐらいの規模感だと考えるとわかりやすいかもしれません。しかし、その仕事内容は会社によって大きく異なります。

例えば、自動車を製造するとしましょう。
自動車1台を作るうえでも、

  1. 自動車の設計を行う
  2. パーツごとの部品を作る
  3. 部品を組み合わせてパーツを仕上げる
  4. 各パーツを組み立て自動車を作る

といったように様々な工程があります。もちろん最終的に完成品をつくるには、1つ1つの部品があってこそ。1つ欠けても製品は作れません。小さい1つのネジでも立派な部品の1つです。

1つの部品をつくるにも様々な作業があり、材料を切ったり削ったり、溶接して塗装や表面などの処理をするなど複雑な工程を経て完成します。素材も金属、樹脂、ゴム、木など様々な素材があります。1つの部品をつくるために複数の会社が関わることも珍しくありません。

製造業でも町工場の規模の会社の多くは、何かの技術や製造に特化していて、専門性の高い仕事を行っています。



町工場で働く魅力とは?

簡単に町工場の役割を紹介しましたが、実際に町工場で働くとなると、どのような魅力があるのかを紹介します。

手に職をつけられる!

町工場で働くことの大きな魅力として、「手に職をつけられること」が挙げられます。毎日経験を積んでいくことで、製造に必要な技術が自分のスキルとして備わっていきます。

町工場は人数が少なく、一人ひとりの技術力が問われる環境です。その環境で仕事をこなしていけば、確実に技術力は上がっていくでしょう。

製造業でも、分業が進んでいる会社は「機械に材料を設置してボタンを押すだけ」のような技術や経験が身につかいない仕事もあるので、手に職をつけたいなら町工場がおすすめです。

責任感のある仕事ができる!

先ほども説明したように町工場は人数が少ないため、1つの仕事にたくさんの人員を割くことが難しいところが多いでしょう。

ただし、そのような環境だからこそ、早い段階から仕事を任せてもらえる傾向があります。そのため、責任感を持って仕事に取り組むことができるのです。

また、良い仕事をすると、それがそのまま町工場の良い評判や業績につながります。それがやりがいになるという方にはうってつけの環境です。

ものづくりを楽しめる!

町工場の魅力は何と言っても、ものづくりを楽しめるという点にあります。

ものづくりのプロフェッショナルとして、難易度の高い加工を精度高くこなせるよう技術を突き詰めるなど、自分自身に向き合って道を極めて行く事ができます。

最近では、自社でオリジナルの製品を作り、販売している町工場も増えてきています。自分たちの技術で人のものをつくるのではなく、自分たちのものを作っていく楽しみもあります。

町工場で技術を習得し、自分が作ってみたかったものを自分で作って販売するということは、夢があると思いませんか。ものづくりを楽しめることも町工場で働く魅力の1つです。



町工場で働くうえで知っておきたいこと


町工場で働くことは魅力的に感じられますが、気を付けなければいけないこともあります。最後に、町工場で働くなら事前に知っておきたいことを解説します。

ケガに気を付ける必要がある

町工場に限らず、製造業はケガに気をつけなければなりません。

実際に、機械に指を挟まれて切断してしまったり、機械に巻き込まれて命を落としてしまったりといったニュースを見たことがありませんか。そのようなことにならないためにも、作業中は常に注意を払い、社内で定められたルールは必ず守るようにしましょう。

もちろん正しい手順で仕事を行っていれば、事故やケガは防げますので安心してください。

休日は少ない場合がある

町工場は、それ以外の企業に比べると休日が少ない場合があります。なぜなら、一般的な町工場は「機械の稼働時間」と「売り上げ」が比例するからです。そのため、経営者はできるだけ工場を動かしておきたいと考えます。

最近は週休2日の会社も増えてきましたが、今でも土曜は営業している会社も多くあります。プライベートが大切な方は入社する前に休日の条件も確認しておきましょう。

ただ、製造業の会社は時間がキッチリしている会社も多く、休憩時間はしっかり取れ、残業があっても時間でしっかり区切られることが多いので、メリハリを持って仕事をしたい方には向いていると思います。



おわりに

町工場の中には、「ここにしかできない!」といわれる素晴らしい技術を持ち、世界中から注文を受けている企業がたくさん存在します。
規模が小さいから、会社が古いから…と敬遠せずに、気になる町工場があれば、ぜひ見学に行ってみてください。
今では工場見学を積極的に受け入れている町工場も増えてきており、特に若い方の見学は喜んでもらえるかもしれませんよ。
「これから生きていくうえで、何か手に職をつけてみたい」
そう思っているなら、ぜひ次の働く場所として町工場に飛び込んでみてはいかがでしょうか。