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工場の課題をタブレットで改善!導入するメリットとポイントを紹介!

公開日/更新日:2024.01.10


周りの工場がタブレットを活用し始めているのを見ると、自社でも取り入れたほうが良いのか悩みますよね。
とは言いつつ、タブレットを入れて何ができるのか、そもそもどんなタブレットを選ぶべきかなど、分からないことも多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、工場でタブレットを活用するメリットを解説したうえで、実際に導入するまでの流れや、端末を選ぶ際のポイントを紹介します。
これからタブレットの導入を検討するうえで、ぜひ参考にしてください。



工場でタブレットを活用するメリット

まずは、工場でタブレットを活用するとどのようなメリットがあるのかを解説します。

社内のデジタル化が進む

製造業において、デジタル化への移行は常に課題となっています。
ただ、一言で「デジタル化」と言っても、何から始めれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
そんな中、タブレットは“初めてのデジタル化”を促すツールだと言えるでしょう。

例えば、

  • タブレット上にPDFデータの図面や作業指示書を表示させる
  • オンラインのファイルサーバーに製品の仕様書やお客様からの発注書をを保存しておく

といったことを実施するだけでも、現場のペーパーレスにつながります。

このように、社内のデジタル化は少しずつ簡単なところから始めることが大切であるため、タブレットを活用することは非常に有効なのです。

情報共有がしやすくなる

情報共有がしやすくなることもタブレットの利点として挙げられるでしょう。
こちらは、“距離の制限を取り払う”と言い換えることもできます。

例えば、図面を紙で共有しようと思ったとき、目の前に紙の図面がないともちろん書かれている情報は分かりません。
そのため、現場と事務所のスタッフが同じ内容を共有したい場合、どちらかが紙の図面がある場所まで移動しなければならないでしょう。

しかし、タブレット上でPDFなどのデータで図面を保存し、それらをオンラインサーバーに保存しておけば、離れた場所でも同じものが共有できるようになります。

作業効率・生産性が向上する

工場での作業には、細かい作業手順や注意事項があります。
それらをタブレットで表示させておけば、作業担当者のミスを防止することにつながり、作業効率や生産性が高まります。

また、生産管理システムなどを導入している場合であれば、事務所と現場でリアルタイムに作業進捗が把握できるようになり、お客様から問い合わせがあった際などにも迅速に対応できるようになるでしょう。



工場でタブレットを導入する際の流れ

実際にタブレットを導入する場合は、どのような流れで進めていけば良いのでしょうか。
順番に解説していきます。

目的を明確にする

まずは、タブレットを導入する前に、達成したい目的を決めておくことが重要です。
活用の仕方が定まらないまま導入すると、効果が出ない可能性があるので注意しなければなりません。

  • ペーパーレス化したい
  • 検査記録をオンラインサーバーに保存したい
  • マニュアルをすぐに検索できるようにしたい
  • 生産管理システムを使って社内の進捗を管理したい

など、どのような目的を達成したいのか明確にするところから始めましょう。

ネットワーク環境・セキュリティ対策を整備する

タブレットを活用する場合、ネットワーク環境の整備が必要不可欠です。
Wi-Fi環境の整備はもちろん、外から社内の情報を閲覧したい場合はVPN接続の設定などを行う必要があります。

また、工場での情報漏洩や不正アクセスを防ぐために、セキュリティ対策を実施することも重要です。
パスワード設定や暗号化などのセキュリティ対策を徹底しましょう。

タブレットの使い方を理解する

タブレットを導入しても、社内のメンバーが使い方を分かっていないと効果を発揮しないまま時が過ぎてしまいます。
これまで特にデジタル化はしてこなかった、従業員の平均年齢が高いなどの場合は、タブレットの導入と一言で言っても、1つ1つの操作に戸惑う可能性も十分あります。
とは言っても、普段スマートフォンを使っている方にとってはそこまで難しい操作はないため、少しずつタブレットでどのようなことができるかを理解していくと良いでしょう。



タブレットを選ぶときのポイント

タブレットには様々な種類があります。
そこで、最後にタブレットを選ぶときのポイントを紹介します。

用途に合わせてスペックやコストを決める

タブレットの性能は、CPUの処理能力やメモリの容量などによって決まります。
もちろん、スペックの高いものであればあるほど使い勝手は良くなるでしょう。
しかし、それに比例して価格も当然高くなっていきます。

まずは自社でどのような用途でタブレットを活用するのかを見極め、そこからスペックやかけるコストを決めていきましょう。
用途の考え方は、先ほどの「目的を明確にする」という項目で紹介した内容を参考にしてみてください。

使いたい機能やアプリが対応しているか確認する

目的を決め、使いたい機能などが分かってきた際に確認しておきたいのが“対応機種”です。
タブレットの機能やアプリには「iPadしか対応してない」、「アンドロイドしか対応してない」など、使える端末に制限があるものもあります。
そのため、導入する目的が決まったら、それを満たすようなアプリやシステムが対応しているタブレットを選ばなければなりません。

耐久性やバッテリーの確認

水、油などの汚れが付着する、作業中に床に落としてしまうなど、工場での作業はタブレットに大きな影響を与えるようなことがたくさんあります。
そのため、耐久性や防水性などを考慮して検討する必要があります。

また、工場での作業中に電源切れになると作業の進行に支障をきたしてしまうでしょう。
バッテリーの持続時間がどれだけ持つのかも、タブレットを選ぶときの重要なポイントの1つになるのです。

サポート体制が充実しているかを確認する

購入する前に、メーカーのサポート体制が充実しているかを確認しましょう。
現場は少しのトラブルでも生産に影響が出るため、何かあった時にすぐに対応してもらえるのかは確認しておくことが重要です。



おわりに

工場にタブレットを導入すると、それだけで社内のデジタル化が進むきっかけになります。
ただし、ただ導入するだけではあまり効果を発揮しないため、必ず事前に導入の目的を明確にしておきましょう。

また、実際にタブレットを購入する際も、様々な視点で端末を選ぶ必要があるため、今回の内容を参考にしていただき、ぜひ自社に合ったタブレットを見つけ出してください。