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町工場が生産管理システムを導入するメリットと導入時に確認しておきたい点とは?

公開日/更新日:2023.03.08


カテゴリー:生産性向上

「生産管理システムって、町工場に導入する意味あるの?」

確かに、今のままでも現場が回っている場合、生産管理システムを導入する必要なんてないと思われるかもしれません。

しかし、むしろ町工場こそ、生産管理システムをうまく活用することで、様々なメリットが得られます。ただし、生産管理システムを導入する際には、確認しておきたい点もあるので、この記事でそれぞれ詳しく解説します。

生産管理システムの導入を迷われている場合は、ぜひ参考にしてください。



町工場が生産管理システムを導入するメリット

まずは、生産管理システムを導入するメリットを3つに分けて、ご紹介します。

納期を頭の中で覚えておかなくてよくなる

「納期は全部頭に入っているから大丈夫。」

そう思っていても、これまでにお客様からの突然の問い合わせで、納期漏れが発覚したことはありませんでしたか?そもそも、受注した製品の図面が現場に回ることなく机の上に眠ってしまっていた…なんてこともあったかもしれません。

受注した時点で案件の情報を生産管理システムに登録しておけば、仮に自分が忘れてしまっても、アラート機能などでお知らせしてくれます。

納期の管理を自分の頭でしなくて良くなれば、その分の労力を他に回すこともできるのです。

探し物の時間が減る

お客様から「〇〇の進捗ってどうなっていますか?」と、問い合わせがあったときのことを想像してみてください。そんなとき、あなたはどうしていますか?

現場に向かい、その製品の図面を誰が持っているかを探し、進捗を確認してお客様に回答する…という流れになっていませんか。すぐに図面が見つかれば良いですが、図面を探すだけでも10~20分程かかることも少なくありませんよね。

しかし、システムを活用して工程管理・進捗管理ができていれば、探し物の時間を短縮できるのです。

売上につながる

「生産管理システムを入れても売上につながらないから導入しない」

そう考える方は非常に多いのですが、実はそうでもないんです。
先ほど説明したように、生産管理システムを導入することで、納期を覚える必要がなくなったり、探し物の時間が少なくなったりします。

それによって、営業活動に割ける時間が増える、人件費が削減できる、などの効果が生まれ、結果的に売り上げに返ってくるようになります。

また、納期順守率が高まれば、当然お客様の満足度も高まります。
そのようなことが積み重なることで、売上にもつながっていくのです。



生産管理システムを導入する際に確認しておきたい点


ここまで、システムを導入するメリットを説明しましたが、導入時に気を付けたい点もいくつか存在します。こちらも、3つに分けて説明します。

機能の過不足

生産管理システムは、非常に多くの種類があり、その機能はシステムによって大きく異なります。ただし、実際に使ってみると、町工場では使わないような機能がたくさんついていることに気付く場合があります。

そのため、色んなことができそうだと思って導入したものの、実際は使わない機能が多くて持て余している、といったことが起こってしまうのです。

システム導入を検討する際は、自社ではどんな機能が必要なのか、そもそもどんな課題があるのかをきちんと確認したうえで、選定を行いましょう。

コストパフォーマンス

生産管理システムの導入には、どうしても費用がかかります。

その料金体系は様々ですが、高機能なものであれば1,000万円以上かかるようなシステムも存在します。ただし、機能の項目でも説明したように、費用が高ければ高いほど良いというわけではなく、自社にあった機能が備わったシステムを導入することが何よりも大切です。

あらかじめ、システムにかけられる費用感を算出したうえで、必要な機能を洗い出し、コストパフォーマンスが合うか確認しながら、検討を進めましょう。

サポート制度

どれだけ便利になると言っても、システム導入直後は運用に慣れず、難しいと感じてしまうものです。そのため、導入後のサポート制度がどうなっているかは必ず確認しておきましょう。

サポート制度が整っていないと、導入したのにまったくシステムを使えないまま月日が過ぎる、ということも十分ありえます。

システムを導入する際、提供会社ではどのようにサポートを行っているか、また、サポート費用は別途必要になるのか、などを確認しておきましょう。



まとめ

生産管理システムは、町工場の仕事の効率を高めるためには必要不可欠で、多くのメリットがあります。しかし、新しいシステムを導入するとなると、それだけで拒否反応を示してしまう人がいるのも事実。

そのため、コストと時間をかけてシステムを導入したものの、結局うまく活かしきれないという会社も少なくありません。

そうならないためにも、今回紹介した内容を参考にしていただき、「自分たちでも使えるのか」「機能が複雑すぎないか」「導入後にサポートなどはあるのか」などをよく確認して導入を検討しましょう。