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製造業で役立つ資格は?おすすめ5選をご紹介!

公開日/更新日:2023.06.21


カテゴリー:生産性向上

製造業は未経験での転職が難しいイメージがあり、資格も難易度が高いものが多い印象がありますよね。

確かに、製造業に勤務している方の中には、資格を持っている方が多いのは事実ですが、すべてが難しい試験に合格しないといけないわけではありません。
比較的取りやすく、かつ実務にすぐ結びつくような資格も多数あるのです。

そこで、この記事では、製造業への転職を考えているあなたに向けて、製造業で資格を取ることのメリットやおすすめの資格について紹介します。



製造業で資格を取るメリットは?

製造業で働くにあたって、資格を持っているとどのようなメリットがあるのでしょうか。
まずは、資格を取るメリットを3つに分けて、紹介します。

仕事の選択肢が増える

資格を取ることで、社内・社外問わず仕事の選択肢が増えることが1つ目のメリットです。
社内では、任せてもらえる仕事が増えたり、評価されたりと、資格を持っていない人と比べて差別化できる部分が増えるでしょう。
例えば、フォークリフトの運転は資格がないとできません。
このように、資格取得によってできる仕事が増えると選べる仕事も多くなり、キャリアアップにもつながるのです。
また、資格は社外でも通用します。
資格の有無は、転職面接時に評価ポイントの1つとなるため、働ける職場の選択肢を広げるきっかけになるのです。

スキルアップにつながる

資格を取得することは、スキルアップにつながります。
試験に向けて知識や技術を身に付けることはもちろん、その経験は必ず今後の仕事に生きてきます。
先ほども書いたように、資格を取得すると、仕事の幅が広がるため、任されることも増え、自ずとスキルアップにつながっていくでしょう。

給料が上がることがある

製造業では、資格を取得すると給料が上がることがあります。
企業によって異なりますが、“資格手当”として、ひと月5,000円~10,000円を給与に加算されることが一般的です。
また、受験料を企業が負担してくれるところもあるので、そのような制度もうまく利用しながら資格取得を目指しましょう。



製造業におすすめの資格5選!


資格を取ることのメリットについて、お分かりいただけたのではないでしょうか。
ここからは、製造業への転職を検討する際におすすめの資格を5つ紹介します。

危険物取扱者

危険物取扱者の資格は、消防法で定められている「火災の可能性が高い危険物」を取り扱う際に必要となる資格です。
「危険物」は性質ごとに6つに分類されており、扱える取扱物の種類によって、甲種・乙種・丙種と分かれています。
この資格を持っていると、該当する危険物に関する知識を持っており、適切に扱えるということを証明できます。
製造業勤務の場合、まずはガソリン、軽油、灯油など第4類に関する乙種を取得しておくと良いでしょう。

衛生管理者

衛生管理者とは、労働環境の管理や改善を行うことを目的として、労働安全衛生法によって定められた国家資格です。
仕事をするうえで労働者の健康被害や労働災害を起こさないようにする役割があります。
衛生管理者は、従業員が50人以上になった時点で、最低でも1人を選任しなければなりません。その後も、従業員数が増えるにしたがって、必要な衛生管理者の人数も増えていきます。
なお、衛生管理者には、第一種衛生管理者と第二種衛生管理者の2種類あり、製造業勤務の場合は全業種に対応する「第一種衛生管理者」を取得すると良いでしょう。

溶接技能者

溶接技能者とは、溶接作業を行うときに必要となる資格で、溶接方法によって資格が分かれています。

アーク溶接技能者

アーク溶接とは、アーク放電と呼ばれる電気の力を使って金属同士をつなげる方法です。
自動車や船を作る、金属加工を行う企業ではアーク溶接技能者を取っておくと良いでしょう。

ガス溶接技能者

ガス溶接は、加熱性ガスと酸素を用いて金属をつなげる方法で、薄い金属を扱いやすいという特徴があります。
ガス溶接を必要とする製造業は多く、取っておきたい資格の1つです。

銀ろう付技能者

銀ろう付は、接合するものを溶かさず、接合するものよりも低い温度で溶ける銀ろうを使い、接着剤のようにくっつける方法です。
小さな部品の加工に良く用いられる方法で、電気機器の配線を扱う企業では銀ろう付技能者を取ると良いでしょう。

玉掛技能者

玉掛とは、クレーンのフックに重いものをかけたり、外したりする作業で、この作業を行う際には玉掛技能者の資格が必要になります。
玉掛技能者を取得するためには「玉掛け技能講習」と「玉掛け特別教育」のどちらかの受講を修了しなければなりません。
この2種類は、吊り下げ荷重が1トン以上か1トン未満かで必要な資格が異なります。
1トン以上の場合は玉掛け技能講習が必須で、1トン未満であれば、玉掛け特別教育の受講で資格が取得できます。
いずれにせよ、重いものを持ち上げる仕事がある場合は、必ず取得しておきましょう。

フォークリフト運転技能者

フォークリフトとは、工場や倉庫で運搬に使われる自動車で、フォークリフトを運転するにはフォークリフト運転技能者の資格が必要となります。
玉掛技能者と同じように技能講習と特別教育の2種類あり、1トン以上では技能講習、1トン未満では特別教育の講習を受けなければなりません。
製造業では高い確率でフォークリフトが使われているため、技能講習を受講しておくことをおすすめします。



おわりに

資格は、その種類によって難易度はさまざまですが、取って無駄になる資格は1つもありません。
資格を持っていることで、そのことに関する知識やスキルを持っているという証明になりますし、資格がある人と無い人ではある人の方が評価されやすくなります。
ぜひ、この機会に転職先に合った資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。