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生産管理はエクセルでも可能?知っておきたいメリット・デメリット

公開日/更新日:2023.11.22


製造業で現場の管理を行う際、紙での作業指示や日報管理を行っているとデータ化する方法がないのか悩みますよね。
そんな中で、現在の選択肢として「エクセルでの生産管理」ができないか検討されているのではないでしょうか。

とは言っても、本当にエクセルで生産管理が可能なのか、専用のシステムを導入したほうが良いのかなど、いまいちハッキリしないことも多いかもしれません。

そこでこの記事では、エクセルで生産管理を行うメリット・デメリットを紹介します。
これからどのように生産管理を行っていくか検討する際の参考にしてください。



エクセルでも生産管理はできる

生産管理と聞くと、専用のシステムやソフトウェアを使用するイメージがあるかもしれませんが、実はエクセルでも生産管理を行うことが可能です。
実際、エクセルは多くの人が日常的に使用しているツールであるため、使い勝手も理解しやすいでしょう。
一般的にエクセルで生産管理を行う際は、表やグラフを作成して会社ごとに管理したい項目を入力していきます。



生産管理を行う際に用いる項目の例

生産管理を行うと言っても、会社によって管理したい項目は異なるでしょう。
表やグラフを作成する際に、「自社が何を管理したいのか」を明確にしておく必要があります。

以下の項目を参考にしてみてください。

  • 納期と進捗の管理
  • 製品や仕掛品の在庫管理
  • 現場担当者の加工・作業実績
  • 生産ラインの負荷状況
  • 製品の生産量とリードタイム
  • 不良品の発生数と原因分析
  • 原材料や部品の調達状況

なお、今回紹介しているものはあくまで一例です。
この一覧をヒントにして、エクセルに反映していく内容を検討していきましょう。



エクセルで生産管理を行うメリット

エクセルで生産管理を行う際、メリット・デメリットの両面があるため、予め理解しておくことをおすすめします。
まずは、メリットから見ていきましょう。

コストを抑えられる

専用の生産管理システムを導入する場合、高額な導入費用や年間のライセンス料がかかることがあります。
一方、エクセルはすでにPCにインストールされていることも多いため、追加の費用がかかりません。

導入しやすい

エクセルは使い方が比較的簡単であり、多くの人が日常的に使用しています。
そのため、新しいシステムやソフトウェアよりも、導入までの教育やトレーニングも抵抗感が少ない状態で始められるのもメリットの1つです。

カスタマイズしやすい

エクセルは、元々表計算がメインのツールですが、その使い方は非常に多岐にわたります。マクロなどを活用すれば、様々な機能を持たせることができるため、自社の生産管理のニーズに合わせてカスタマイズしやすいのです。
また、条件付き書式やデータのフィルタリングなどの機能を活用することで、実績の可視化や分析も容易になります。



エクセルで生産管理を行うデメリット

エクセルでの生産管理はメリットだけでなく、デメリットも存在します。どのようなデメリットがあるのかも、しっかりと確認しておきましょう。

形を作り上げるまでが面倒

エクセルで生産管理を行う際には、最初に自社に合った形を作り上げる必要があります。
入力する項目が決まったとしても、「どこに入力するか」「何らかのデータを自動で反映できるようにするのか」など、仕様の検討に時間がかかるでしょう。
エクセルに慣れていないと、はじめは苦労することになるかもしれません。

入力・更新が手間

生産管理は日々の活動に応じて、頻繁にデータを入力・更新していく必要があります。
しかし、エクセルで管理する場合は、一般的に手作業で行っていく必要があるため、大量のデータを扱う場合や、複数のシートやファイルで管理している場合は、更新作業が非常に手間になる可能性があります。

同時編集・リアルタイム更新は苦手

エクセルは1つファイルで更新されることが前提となるため、複数の人が同時に編集したり、リアルタイムで更新したりすることが難しいという課題があります。
複数の従業員が生産管理データを更新しようとすると、誰かのファイルは「読み取り専用」として編集ができない、もしくは上書き保存ができない状態になってしまうのです。



生産管理はシステムの導入がおすすめ

エクセルで生産管理を行うことは可能ですが、先ほど紹介したようにメリットがある一方でデメリットも存在します。
特に、システムエンジニアやデジタルに詳しい人材がいない会社の場合であれば、まず生産管理用のエクセルの形を作り上げるのに、相当な時間がかかるかもしれません。
その間は業務改善・効率化なども進まないため、結局アナログ管理で余計なコストがかかったまま長い月日が経ってしまうということも十分考えられるでしょう。

そこで、生産管理を行う場合は、専用の生産管理システムを導入することをおすすめします。
機能や費用を考慮しながら、自社に合うシステムを探してみてはいかがでしょうか。
なお、システムを導入するポイントについては、以下の記事でもう少し詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

>> 町工場が生産管理システムを導入するメリットと導入時に確認しておきたい点とは?